遺体が見つかった、いや別人だ、とか情報が錯綜している。
今朝もアジア人の遺体が見つかって、今度こそ本当なのかもしれない。 香田さんにはもちろん無事に帰ってきて欲しい。 何より家族が本当にお気の毒だ。 前回の事件の家族とは違って息子がイラクへ行くだなんて何も覚悟していなかった上、 本当に一般家庭の様だからメディアに晒されながら、二転三転する情報に、誹謗中傷に 早くも精神状態が極限に来てしまっている様子。それを思うと・・・。 だけれど香田さんが殺されてしまっても仕方ないと冷めた目で見てしまったりする。。 私は寿命の死よりも、夭折と呼ぶ死に慣れている。 小学生時代に通学班が一緒だった2こ年下の男の子の脳種による死。 中学時代の先輩の飛び降り自殺。高校時代に知った過去につきあった同級生の事故死。 そして20歳の時の親友の自殺。 周りの鬱病の友達の繰り返される自殺予告と自殺未遂。 自分も自殺未遂を経験しているし自殺願望にも何度も襲われる。 肉体的な死に脅かされたことはないけれど、精神病的な死への誘いは常に隣り合わせだと 言っても良いかもしれない。だけれど診断を受けても「鬱状態」でしかなくて、 いわば性格で治る直らない問題でもなくて、また今まで経験した知る人達の死により 自分は死んではいけないことが身にしみているから 這いずってでも生きていかなければいけない。時に楽しく時に苦しく。 だから彼の顔をニュースで見てしまった時赤ん坊が猛獣に捕まったのを目の前で 見せえられているようなやるせない、もどかしい気持ちになってしまった。 生死を自分で消化できていないまま、理由はどうあれ好奇心赴くままに 制止を振り切ってイラクへと向かってしまった自殺行為。 映像に映る彼はそれでも完全に迫っている死を自覚できていないように見えた。 彼のこの事件が、非難中傷だけで終わることなく この時代を生きていくそれぞれの日本人の中で「生死」を真剣に考える きっかけとなってくれたらと思う。それが彼の名に報いるのではないだろうか。
by nekolovein
| 2004-10-31 10:20
| 胸の内
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